2012年3月16日金曜日

最後のドライブ。

いつも通りに降りて、いつも通りにすたすたと、彼女は歩いて行った。
長女が明日、幼稚園の卒園式を迎えます。
保護者も多数来るためか、卒園式は幼稚園ではなく、別の施設を借りて行われる。
つまり、今日は最後の登園日でした。
必然的に、朝の送りも今日が最後。

「今日で終わりかぁ」と感慨に耽る父親とは全く対照的に、
彼女は普通に、車を降りて行ったのでした。

登園を車で送り始めたのは、入園した4年前のこと。
2人で家を出て、手をつないで駐車場まで行き、車に乗せて園に着いて彼女が降りるまで。
時間にすれば15分ほどですが、小学校に入るとその時間がまるまるなくなってしまうことを考えれば、やはり僕と娘にとっては貴重な、朝のデートの時間でした。

初期の頃は挨拶の練習したり、「今日の天気は何かな?」なんて問いかけたり。
大きくなってからは「今日は何して遊ぶの?」とか「給食残さずに食べなんよ」とか、
時には「ママの言うことはちゃんと聞かないと」って小言を言ったり。
支度が遅くて母親に叱られ、まともに朝ご飯食べられないまま泣きながら出て来た時は、途中のコンビニでパンと牛乳を買って車の中で食べさせたりもした。
毎日決まった時間に帰れるわけではない僕にとっては、できればちょっと遠回りして、時間をかけてドライブしたいような、コミュニケーションの時間でもあったかな。
その半分くらい、というかほとんどは、なぞなぞやらクイズやら、他愛ない会話にすぎなかったんですけどね。

今月に入ってからの主題はほとんど卒園と小学校入学に関するもので、残り少なくなっていく送り時間をできるだけ濃いものにしたいという僕の思惑通りには全くいかなかったんだけど、それでも彼女が、楽しい時間だったなと、時間が経って思ってくれたらそれでいいのかもしれない。


入園した当初は、正門から少し離れた駐車場に車を止め、30mほど歩いて門まで送り、そこで先生に引き渡していました。
その当時に生まれた儀式があります。

ハイタッチ。

何だろ。どういう意図でやり始めたかは忘れてしまった。でも、僕がかがんで手を上げると、彼女も「パチン!」とたたいて、意を決して踵を返し、園内に歩いて行く。
その数秒間に、
「今日も元気に行ってこい!」「いってきます!」
っていうやりとりがあったんだよね。

不思議なもので、全くと言っていほど「行きたくない」とこぼした日がないんです。
そして「パチン!」をやって歩き始めると、振り返らないんだ。

去年からだったか、送りの保護者の車の動線が変わって、子どもだけ下ろすような仕組みに変わり、正門まで一緒に歩いての「パチン!」はできなくなりましたが、それでも降りてドアを閉める前には「パチン」とやります。うちのこの儀式を見慣れている先生は、手を叩くのを待っててくれたりするんだけど、中には全く知らない先生も当然ながらいて、降りるや否やドアを閉められたりすることもあって、「パチン」できなかった日は調子が狂ったりもしたんですが。

最後の登園日となった今日も、無事に「パチン」して送り出すことができました。

明日の朝も「おとうさん、そつえんしきで泣かないでよ~」なんて言われるんだろう。
いや、たぶん泣かないけどさ(笑)

年を重ねていけば、そのうち話もしてくれなくなる時期もくるんだろうなと思うんだけど。
できればね。
口で言わなくても、「いってきます」の「パチン」はさ、
ずっとやってほしいな、と思うんですよね。

むりかな(笑)


去年も行くつもりだったけど震災で延期になって結局行けなかった京都、
今年は行きたかったんだけど。
そんなわけなんでTV観戦となります。

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