2013年12月31日火曜日

大晦日です

チャンネル変えながらテレビ見つつ焼酎のお湯割をちびちび飲んでいる。
紅白はもうむちゃくちゃで、怒る人もいるんだろうと思うけど、
まぁショーというかエンターテイメントとしては面白い構成になっていて
なかなか見応えがあるなと思って見ています。
21時台のあまちゃんキャスト総出演は壮観でしたね。

いろいろありました2013年も40分ほどで終わりです。早い。

引退や満了で終わらず、とうとう南選手の移籍も発表されてしまった。
直接顔を見て声を聞けてないのが残念なのですが…、一方で新戦力を見ると若い選手が多い。
ここまでの歴史では結構キャリアのある選手に引っ張ってもらったチームだったけれど、
来年以降はそこから大きな転換が計られていくのだと思います。

さて今年も、松本や広島、神戸と、サッカーの取材で今まで行ったことの無かった場所へ行きました。
来年は香川と、今までまだ行っていない西京極、あとは東北にぜひ行きたいところ。

サッカー関連以外を含めても、仕事自体はあまり幅を広げられなかった2013年。
やろうとしてること、やりたいことはありながら、
その1歩を踏み出せず、代わり映えのしない、あまり良いとは言えない1年でした。

時間は止まらないし、人は意に反して容赦なく老いていくのだなぁということを、
この数年は本当に実感することが多いのですが、
だからこそ限られた時間を大事に、有効に使っていかなければいけないなぁと痛感している。

来年こそ、という風に思うのだけど、
目の前の小さなことからちょっとずつ、逃げないでやっていきたいと思います。


では皆様、良い新年をお迎え下さい。

2014年もよろしくお願いします。

2013年11月29日金曜日

#6

ホーム最終戦の横浜FC戦の日、スタジアムのロビーで彼を見かけた。
スーツ姿だったから、ベンチ入りしてないことが分かった。
そのままアウェイチームのロッカールームの方へ歩いて行ってたのだけど(市村君に会いに)、途中にメディア控え室があるから、恰好としては彼の数mあとを俺が歩いて行く形になる。
しばらく試合に絡んでないから練習後に話を聞く時間は少なくなっていて、
ちょっと声をかけるのに勇気がいった。
けど思い切って声をかけた。というか、追っかけて行って肩をたたいた。
振り向いた彼の顔を見た瞬間に、ちょっと溢れてきて、うまく言葉にならなかった。
15秒くらいのものだけど、ちゃんと顔を見ることができなかった。
そんなん、まだ発表されてるわけでも本人に通達されてるわけでももないのに、
今季でいなくなってしまうんじゃないかと思ってそんな風になってしまった自分にも腹が立って。

でも、彼はいつもみたいに、
八重歯をのぞかせて笑うんだ。苦笑いだったかもしれないけど。

でもこうも思えた。
今日ベンチに入ってないってことは、
そういう、最後の舞台が用意されてるわけではない、
てことは、今年で終わりってわけじゃ、ないんじゃないか。
試合にはあまり出られなかったし、
もしかしたらそうなってしまうかもしれないけど、
でもそうならない可能性もまだあるだろうと。

でも実際には、望みは持っていながら、どっかで覚悟はできてた気はする。
だから今朝のリリースも、
驚いたんだけど、驚かなかったとも言える。

ただ、ホントに最初の日から生き残ってきた彼だから、もっとふさわしい状況で、
ちゃんと送り出したかった。
それはクラブ側にもなかったわけではないと思うけど、
今年は北嶋選手の件もあって。
比べられないというか、種類が違うから、
こういう形になってしまったのは仕方ない部分もあろうとは思う。

それでも午後にリリースの出た3人とは別に発表したところには配慮を感じた。

今日、練習後に少し話をした。

本人は気丈にしているし、ああいう性格だから、つとめて明るく振る舞ってる。
でも胸の内ではきっと、悔しさやら無念さがあるだろうと思う。
なきゃおかしいもんね。

今年、紅白戦の時に主力組から外れて、ボトルを地面に投げつけたことがあったろ。
あの場面見て、「乗り越えろ」と思った。椅子は自分で掴め、取り返せ。そう思った。
とくに去年までの数年間もきつかったよね。
でもそういうキツい時期も、
もっと遡って20歳でほんとになんにもないところに来て、
練習場を転々として、試合の日でさえテントみたいなところで着替えたりシャワーも無かったり、
そういう環境を経験してきたことを思えば、大丈夫だと思った。

「Jリーグ行こうぜ」っていう目標を皆で共有して、そこに届いたんだから。

山と谷と、嵐もあったと思う9年だけど、この時間はぜったいに糧になるよ。

だからもうひと回り大きくなって、ぜったい帰ってこい。

2013年11月26日火曜日

2013終了。

今シーズンが終わった。
何と言っていいのか、うまく適切な表現が思い浮かばないのですが、正直に言うとあまり残るものが少なかったシーズンではなかったかと感じている。単純に過去6年でいちばん悪い成績に終わった、ということを差し引いても、ですね。

始まったときの期待感は大きかったです。でも途中でそれもしぼんできて、池谷さんになってからはとにかく残ることが大きな命題になってしまった。なので次につながる、とか、クラブのスタイル、とかいうのは二の次で。とにかく落ちない、そこだけが焦点になってしまったシーズンでした。

そういうなかで北嶋選手の引退表明があり、それももちろん残念なことだし、周り次第で点が取れてれば、どうにかもう1年やらせることだってできたんじゃないかという思いもあるんだけど、それは北嶋選手本人が決めたことなのでどうにもしようがない面はある。で、やっぱり最後の花道で点取ってもらいたい、ということで、それができるかできないか、ということにまた焦点が絞り込まれていき、結果、取れなかったねっていうことで、そうなると「やっぱりなかなかそう簡単にはいかないよね」ってことになる。それはそうなんだけど。

けど試合の方を見てみれば、神戸戦も横浜FC戦も、なんというか、やられ方としてはやっぱり、1シーズンやってきたチームのやられ方じゃないですよ。横浜FC戦はそれでもなんとかまだいい部分はあったけど、神戸戦に関しては全部、池谷さんも終わってから「差を感じた」とおっしゃってたように質が低すぎる。もう、オーガナイズとかアイデアとか以前のところ、ボールスキルから何から。もちろんメンタルも。
残念だけれどこれがやっぱり現実なのだなと、見ていて思いました。
悔しかったね。

そうした中、今日の朝刊で小野剛さんで来季はほぼ決まり、との報。
根回しして裏とっての一面なんで間違いないのでしょうし、詳しくは分からないところもあるけれど、今年、そして10〜12年の経験を踏まえての、クラブとして進んで行きたい方向とうまくフィットする人選なんだろうと思う。

確かにチームとして変化を生み出すには監督の手腕によるところが大きいけども、上手くなるかならないかは逆に個々の取り組み方やどんだけ時間をかけたかにかかってくる。これから編成ということになりますと、出て行くことになる選手、残る選手というのが必然的に出てくるけれど、残る選手とこれから入る選手には、その辺を監督やコーチ任せにしないで、皆が向上心をもってやってくことで、チームとして新しいフェーズに入っていってほしいなと思います。
それが北嶋秀朗という選手が残したことでもあると思うので。

来年はいっぱい笑いたいですね。

写真 のコピー写真

2013年11月18日月曜日

共鳴はしていたと思って。

今年のホームゲームが終わりました。
いろんな舞台が整って、彼は取るんじゃないかと思っていた。


でもそう簡単にはいかないですね。そういうドラマっていうのは選手1人1人が皆、大なり小なり持っているものではないかと思うし、そういうのは全部が全部表に出てくるものではないわけで。つまり対戦相手にもそういう何かは常にあり得る。次節は吉田孝行選手も引退ゲームですし。

そうは言っても、09年の山口武士のあの場面がいまだに鮮烈に残っているからこそ、また同じようなことが起きるんじゃないかという期待が膨らんでいたんでしょう。

実を言うとそう自分も感じていたし期待もしていたから、先週いろいろと、といっても主に J's GAOL ですが小出しにしていたネタは、その瞬間に向けた布石というか、前振りでもあったのでした。

まずはできるだけたくさんの人に見て欲しいんで、呼びかけにつながればと12日のJ2日記でスタジアムっていう空間そのものの賑やかしさや楽しさについて触れ、試合2日前の15日、ああいう撮り方はあんまりしないんですけど練習後の囲みの時に話を聞きながら撮った目元に寄った写真をアップし、前日のプレビューで冒頭から触れて軽めに煽って、当日のスタジアムで配布されたマッチデープログラムの表紙コピーに “GET GOAL with us!! ” と、今シーズンのクラブスローガンのフレーズをまじえた文言を打ち、スタジアム全体で彼のゴールを取るんだ、という思いや熱、そういうのを表現したつもりでした。(中面の横浜FCの予想スタメンに前節退場して出場停止になってた武岡選手が入っちゃったのは確認漏れでした)

確かに、ウォーミングアップのときからもそうだし、彼がピッチに入ったときももちろんそうだし、ゲームに出てから終わるまでの約45分のほとんど、横浜FC側のお客さんを除く11,800人くらいの観客と、ベンチで見てる選手、試合に出れてない選手の思いも全部、今までにないくらい重なって共鳴してたとは思うですよね。
でもそういう環境があっても、結局ゲームを動かしてるのはプレーしているプレーヤーであって、物事は周囲の思い通りにはならないもんなんだなと。本当にあたりまえの話なんだけど。

ホームでは結局今年ゴールは生まれなかったけど、あと1試合残っているのでね、可能性ということでいえばまだ何があるか分からないわけだから、望みは持っておきたいと思う。
チーム全体については全部終わってから、思うところ改めて残すとしますが、各方面からそろそろシーズン総括に関する原稿のご依頼もいただいているので、少しずつ振り返りを始めなくてはというところです。

ところで今日は北九州との練習試合でしたが(その内容については触れない)、午前中にリカバーをやってケアと昼食を済ませた彼が、トレーニングマッチを見ていた我々(僕と、K日運動部U山さんとK日携帯N島さん)がいる方、サッカー場とラグビー場の間の土手のとこに「こっちの方が見やすそうだから」って来まして、後半から横に座って見ていた。
10分ほど経ってからアカデミーの永尾さんが来て彼の横に座ってちょっとずつ話し始めたんだけど、ゲーム見ながら最終ラインの選手のポジショニングのこととか、そっからのボールの付け方とか、意識共有する上での弊害になることをどうやって取り除いていくかとか、そういうことを延々話し込んでました。「じゃあ、それちょっと練習でやってみるよ」とか言いながら。

すごいわ、こん人。

モチベーションていうか熱がまったく冷めてない。ま、本当にあと1試合だから、本当にどうにかして1点、最後の1勝っていうのもあるのかもしれないし、これからもサッカーに携わっていくわけだから、そういう姿勢は当然なのかもしれない。
けど彼の姿勢はちょっとまた何ていうか、他の人とは違う気がするですね。


どういう方向に進まれるかは分からないですよ、ああいうキャラクターでしゃべるのもイケルから解説とかもいいかもしれない。

けど絶対、現場が向いてると思いますね彼は。現場にいないともったいない人だ。

さてあと1試合。
時間が1年半と短かった分、彼に関するいろんなことが濃くなってしまったシーズンでしたけども、冒頭に書いたように誰もがそれぞれにドラマと言うかいろんな思い、持ってるはずです。残ってる時間、あんまりないですが、細やかに拾っていけたらと思います。
書くとこはあまりないのですが…。

2013年11月2日土曜日

高校時代のある日のことを思い出した。

運動公園であった高校選手権の準々決勝を1試合だけ見て来ました。
選んだカードは(というか午後はナビスコ見なくてはいけなかったので必然的にそうなったのですが)、大津対鹿本の公立対決。
インター側から入った駐車場は手前も奥もいっぱいで、メインに停めてからスポーツ広場に向かったのですが、途中サッカー場ではロアッソの遠征組がちょうどクールダウンしているタイミング。顔なじみのT君と交流舘で会ったので、そのままスポーツ広場へ移動して一緒に見たんですけど、結果的に私とT君との母校対決と相成りました。

大津はFWに1人、またCBとGKも180以上の選手が揃ってサイズが大きく、逆に鹿本はGKの選手も高さが無いとあってどうなるかな…と思っていたのですが、入りから鹿本が押し込みます。
大津の方は少しアラートできない状態で入った上に、アグレッシブに寄せてくる鹿本のプレッシングに判断が遅れ気味になり、慌ててつなごうとするも人工芝のピッチでボールが天然よりはねてうまくコントロールできてない感じ。
鹿本の方は前からプレスをかけて、中盤でもタイトに寄せて相手にうまく作らせない、外へ開かせても中に入ってくるセンタリングはしっかり競ってそのセカンドも反応良く拾い、切り替えては一気に前に入れて起点を作る、というような、狙いのハッキリした戦い方。とにかく皆が献身的で、ボールへの執着心や味方をサポートする姿勢が素晴らしい。前で納めた選手も積極的に仕掛けてファウルを誘い、再三大津陣内でFKを得るなど、ダイナミックな攻撃を見せていた鹿本の方に得点の匂いを感じる。
しかしこういう流れだと、押している鹿本の方が点が取れず、逆に押されている方がセットプレーで取ったりするんだよな…と20分頃までは思っていました。ところがどうもちょっと違う。もちろん大津もチャンス自体は作るんだけれども、アタッキングゾーンでの判断の悪さというか、ちょっと消極的なプレーの選択と、最初の芝の件などもあって精度が低い。
そんなわけで、前半と同じような流れのままであれば、おそらく鹿本が勝っていたのではないかと思える展開でした。

しかし後半になるとやはり平岡監督が少しいじるわけですね。
前の配置を換えることによって、大津は2列めのサイド(左)に起点ができ、さらに前線には、相手の背後へ抜ける動きが加わる。メンバーを替えずに配置を換えることで変化を付けた所がポイントで、鹿本の方は前半相当頑張っていたので後半の入りはあまり良くないところに、こうした変化にうまく対応しきれていない後半8分、中央から運んで右に開いて折り返す、というタテヨコの揺さぶりで、前半あれだけ整っていた鹿本のDFを破ってとうとう大津が先制、結局これが決勝点となました。
こうなると大津は堅い。点を取るまではハッキリ言って「これ大丈夫か」と思える出来だったと思いますが、取って以降はまさしく強者の戦い方というか。
2点めを取りに行ってないわけではないだろうけど無茶はしないし、守備はリードを奪ったことで落ち着きが出る。
逆に鹿本は、大津の方が安定したことによって前半出せていた攻撃の形も守備の積極性も、後半になって見られなくなってしまったのが残念でした。

でもいい試合でした。

今もお互い県北、城北地区ではいいライバルではないかと思いますが、私が在学中っていうか、大津に体育コースができるまでは、鹿本が城北地区の雄だったもんね。
高校総体の前、5月頃に阿蘇・菊池郡市エリア対象の「菊鹿(きくろく)大会」というのがあるのですが、私が1年だったときのこの大会で鹿本とやって負けたあと、3年の垣添(カキゾエ)さんという先輩が我々後輩に向かって、「お前たち、鹿本のサッカーばよう見とけよ」と言ってたことを覚えてます。当時は学力でも鹿本の方が上で(今はどうか知りませんけど)、頭を使った賢いサッカーをしていたような。そういうことを思い出した試合でした。

さてその他の試合は見られませんでしたが、
準決勝は
大津 vs 国府
ルーテル vs 鎮西
という組合せになった模様。

冬がやってきますね。




2013年10月14日月曜日

天皇杯 vs 広島戦 所感。

簡単に振り返りを。

やっぱり広島は強かったです。
とは言え、じゃあ広島が100%の力を出していたかと言うと、そうは見えなかった。要は本気にさせることができなかったのではないかと。

0-2というスコア、2失点のいずれも、どうやっても防げなかったかというとそうではないように思えること、得点になりそうなチャンスを作れていた内容、そういうのをひっくるめると、たしかに善戦したと見ることもできるとは思います。でも実際には、やはり一朝一夕では埋まらない差がある。熊本がJ2で昇格争いをして、実際に上のカテゴリーに上がってから降格争いしないようなクラブになるには、そのあたりをしっかり埋めていかないといけないなと感じました。

もっとも、藤本主税選手が「もっとやれたんじゃないかと思う」と話していたように、熊本としても本来持っている力を100%出せたかと言うと否でして、しっかり発揮できていれば内容としてもう少し締まった展開に持ち込めたのではないかと考えると、やっぱり残念な感じはありますね。

失点は修正可能な種類のものだと思うのですが、簡単には埋まらないなと感じた差は以下のようなものでした。

まず技術。
ボールスキルの一つ一つで、止める時にも次のプレーを意図した角度や置き場所を考えることができているのかどうか。そしてキック自体のコントロールに関しても、しっかり転がせばチャンスにつながりそうな場面でふかしてしまうとか、強度が弱く、あるいは角度が悪くてひっかかるというシーンがいくつかあった。あとは受け手の動いている方向やスピードに合わせた配球ができているかという点に関しても、小さくない差を感じました。

そして動きの質。
前線でボールを受けるための動き、前の追い方に合わせた中盤のポジショニングや最終ラインの上げ下げ、このあたりも広島とはずいぶん差を感じた。もちろん、相手の方がボールを保持する時間が長く消耗させられた影響もあり、特に後半に入ってからはうまく連動できていませんでした。一方の広島は、佐藤、高萩、石原の3人でのギャップの作り方が秀逸。後ろでボールを動かしている間も、決してスプリントを繰り返しているわけではないにせよ、DFの視界から消えたかと思えばスッと現れたり、縦横斜めの動きを織り交ぜ、しかもそれが一本調子でなく緩急がある。この辺は広島に限ったことではないと思いますが、受けてからの工夫の前に、受ける前の工夫で既にDFに対してアクションを起こし、主導権を握っている。当然、これらの動き全てがチャンスになるわけではないし、誰かが落ちた時に誰かが出るというようなタイミングの共有については、ショートパスで組み立てていくことと同じようにある程度組合せをフィクスして熟成させなければ難しい。それでも反復することで相手DFを困惑させる効果は少なからずあるので、こういったところは深めていきたい。

あとは球際。
DFに限らず、たとえば佐藤寿人は、相手がJ2下位のチームでも、セカンドボールを拾って二次攻撃につなぐために身体を張る。そして、そういう働きに対して周りの選手もサポートしてる。ここは大きいなと思った。

失点がイージーな感じだった(寿人の2点めのバイシクルも、そのものはスーパーではなくて、その前の折り返し、前の前のクロスでどうにかできた)ために2点いかれたことに目がいきますが、選手たちも点を取って自信にしたかったという捉え方が多かったように、崩しはもちろん、背後とかサイドをシンプルに狙う大きな展開との組合せや使い分けも含め、攻撃のクオリティを(守備もですけれど)高めていくことは継続的な課題だと思います(その点、原田選手がいない影響もあったかと)。仕掛けと加速については、仲間、堀米が入って活性化したのは光明でした。

ともあれ、残り6試合、今日の感覚をキープしつつ、もっとアグレッシブにアクションを起こしていければ、上位陣ともいいゲームができるのではないかと思います。

2013年9月18日水曜日

終わったから言えるけど

実を言うと…、勝つと思っていました。
というか、その確率が高いかなと思っていた、という方がいいか。
(まぁ、そう思ってても負けてればこんなことは言えないわけですが)

プレビューで少し触れ、試合後の会見でも池谷さんがちょっと言及しているんですが、先週の金曜の練習で空気が弛んでいる時間があった。そこでピリッと締め直したわけです。

もちろん1回締めて勝てるくらいならば毎回やればいいんだけどそんなことはないし、試合は相手次第でどんな展開にもなる。なのでそうやって緊張感をもう一度持たせたというのはあくまで、ちょっとしたきっかけにしか過ぎないのですが。
ただタイミングとしてはさすがだなという感じでした。見ていたこちらもハッとさせられたし、徳島に勝っても状況は変わってないんだってことを、改めて突きつけられた。

しかしそれ以上に大きいのは、今までゲームに出る機会が少なかった選手が絡んでくるようになってること。
もちろん、誰かが怪我で離脱したり出場停止になったりといった事情が背景にはあって、もしかすると消極的な理由でのチョイスかもしれない。でもそうやって起用された選手が、今のところしっかり貢献している。

これは本来、チームという集合体を考えると当たり前のことでないといけないし、そこはこれまでの強化とマネジメントの範疇に入ってくる話。ただ、シーズンもこの時期になってくると、意外とこれが当たり前でもない、ようである(よそとかを見ていると)。
当然、戦術理解とかスキル、先発組へのフィット具合、試合勘なんかもありますが、それよりもやはりモチベーションやメンタルを同じテンションにしないといけない難しさが、託す方にも託される方にもある気がする。

ところがやっぱり、ああやって久々に出る選手が仕事をしたことで、当人にも周りにもプラスになってる。養父選手の言葉がとっても印象深いんですが、彼は自分自身で試合に出られなくて悔しい気持ちが強かったとも言っていたけれど、
「自分と同じように悔しい思いを持っている選手もいるんで、そいつの分まで」ってことを言っていた。まぁ誰とは言いませんけれど、顔は浮かぶわけです。
天皇杯の試合が終わって次のゲームの2日前にその言葉を聞いて、相手は関係なく、これはいけるのではないかという期待ができたのでした。勘といいますか。

もちろんシーズン終盤になってくると生まれる特有の空気かもしれないし、ホントは初めからそういうエネルギーがある方がいいのでしょうが、ここへ来てそういう、他者のためにっていう動機が出てくると、そしてそれで結果が好転し始めると、確かに勢いがーー書きながら思い出しましたが例えば'09年の終盤みたいな勢いがーーついていくものだと思うわけです。

で、始めはのうちは境遇の似た仲のいい選手とか、それぞれの家族とか、あとはチームのスタッフとかクラブの人とか、「近いところ」に限られてたその「他者」の範囲がちょっとずつ広がっていく。やっぱり気持ちとか思いって伝播していくし双方向での感情の往来が生まれてくるので、そのエリアがスポンサーさんとかお客さん、ゴール裏を染めてくれるサポーター、そして県全体、って感じになってくると、想像もつかないようなすごいことになるわけです。この間の試合後の雰囲気みたいに。

もちろんこうしたことは試合で起きることとは直接の関係はなくて、やっぱり結果に反映されるのはそれまでの積み重ねであって、でも方や無慈悲に、理不尽に勝敗が決まるのもサッカーではある。

一体感って見えないし分からないし難しいですが、それでも、少なくとも気持ちのベクトルが揃ってシンクロするとああなるのかという現象は、たしかに見ることができた月曜日でした。

2013年9月7日土曜日

なくならない

再試合となった北九州戦、結果としては負けてしまった。
競ってるのは結果なんだけども。

ゲームの流れやら感じたことは、ちょっと自分としてはきつめの分類に入るかもなと思うけど、J'sGOALのレポートに書いた。

昨夜は19時開始で20時45分終了、21時05分から監督会見、その後ミックスゾーンでの選手囲み(質問が多かったので両監督会見で30分かかってしまい、選手の多くは既にミックスを通過してしまっていたのですが)、プレス室で23時までコメント起こし、23時にプレス室が閉まるので撤収して一時帰宅、24時過ぎに残りのコメントをまとめて送信し、ちょっと夜食をかきこんで、0時半ごろからレポートのプロットと起草、という感じでやっていました。

そうしましたら1時半頃ですか、「のどが乾いた」と起きてきた子どもが、居間で原稿を書いている私に話しかけてきた。

「ロアッソ今日何点だった?」
「1点だったよ、のぞみくんが決めたよ」
「相手は何点?」
「2点だった」
「じゃあ負け?」
「そうだね、負けたということになるねぇ」
「でもとうちゃんはお仕事があると?」
「そうだよ、なんで?」
「あのねー、ロアッソがもし負けたら、とうちゃんのお仕事がなくなるってママが言ってたんじゃないのー」
……いや、ちょっとそれは違うがな(笑)
「あー。それはね、もしもずーっと負けて、たとえばJリーグでは試合ができませんよーってなったとしたら、とうちゃんの仕事がひょっとしてなくなるかもしれないねーってことだよ。でもまだちゃんとJリーグだから、今日の試合はこうでしたよっていうのを、いま書いてるんだよ」
「なんだー、よかったねー」
……うん。まあ、今のところはな。

しかし重い。いや、俺の仕事とかはどうでもいいんだ(まあホントのところはどうでも良くはない)。
ただ万が一そういうことになったとしたら、あらゆることが変わるんだろうということを改めて感じたですよ。なかったところに何かが生まれる違和感よりも、あったところからなくなっちゃうっていう喪失感は、考えているよりもずっと大きいよ。

そりゃー、クラブは続きますよ。
しかし例えば。
協賛費だって広告収入だって入場料収入だってメディアへの露出だって強化費だって年棒だって、落ちたら間違いなく減る。当然、分配金だってない。状況は激変する。1→2とは違うんだ。
それをイメージできるかどうかだ。

来年10周年じゃないですか。
そんなメモリアルイヤーに、そんなんなっちゃうわけにはいかんでしょ。
本出せなくなるですよ。今までだって、元気と夢と活力は少なくとも与えてきてくれたと思う。
けれど、それは永劫そうでないといけないんだ。だからこそ、それが理念なんだ。

もっと。
もっとだ。

2013年8月26日月曜日

変わったところと変わらないところ

なかなか結果が出ずに状況は依然厳しいです。

内容的には確かに良くなっている部分もあるし、ひと月前からすれば小さくない変化が表れているけれど、それが勝ちに結びついていない、もどかしい感じ。
シーズン序盤ならばまだ残された時間はあるので、膨らんで行く可能性をよりどころにできる気持ちの余裕もあるけれど、残り10試合と差し迫ってくると、そう悠長なことは言ってられなくなってくる。
守備も確かに安定して失点も減っているけれど、失点の仕方に表れている根本的な部分は、もしかしたらあまり変わってないのかなという気がしないでもないですね。
「ここを行かれたら危ない」から「ファウルででも止める」という勝負どころの見極めというか。

裏返すと「バランスを崩しても出て行く」という攻撃での見極めと似ている気もしますが、攻撃の場面で「トライして点が入らない」ことよりも、守備の場面で「トライしないで失点する」方がまずいわけで、その辺の泥臭さみたいなものがもう少しあってもいいんじゃないかという気もします。ただ寄せる、ただコースを切るだけじゃなくて、滑るとか引っ掛けるとか、ぶつけとく、というのも含めて。もちろん時間帯や場所を踏まえて、ですが。

ともあれ、北九州戦は再試合になりましたので、65分実際に相対して体感した感覚を生かして、やれたところはもっと磨いて、やれなかった部分はやれるように準備して、きっちりGET3してもらいたいなと思います。時間はあまり無いけれど。

時間が経ってしまったので、直後に書こうと思っていたことを忘れてしまった。

それにしても、あれだけ降ったにも関わらずほとんど水たまりができてなかったピッチ状態の良さに感動しました。

2013年7月10日水曜日

吉田さんの件

吉田さんの解任がリリースされた。
仕方ないと言えば仕方ないところもあるけど、とても可能性のあるサッカーを志向していたと思うので、個人的には残念な気持ちが強いです。

背景も含めた現状の検証については、現時点でJマガさんから依頼を受けていてそちらで書く予定なので、あくまで個人的な記録として残しておきます。

吉田さんは、人間としてはとても魅力的な人だった。
穏やかで話しやすいし、懐が深く表裏がない。就任会見のときに「誠実であること」を自らの信条として挙げていた通り、人によって対応を変えるようなことも(少なくともこの半年間で接したり見てきたなかでは)なかった。ただそういう正直さ、愚直さが、もしかしたら、というか結果的に裏目に出たのかもなと思う。

どうしても比較になるが、やり方を変えてでも、どんな手を使ってでもポイント取りに行くんだという意地みたいなものをベースに、あらゆるネットワークを使って情報を集め、緻密に戦略を練りシナリオを作っていく高木さんとは違って、相手のことは考察しつつも自分たち(もしくは自分)のやろうとすることを貫く、貫こうとしていた。

でもやっぱりゲームは相手があって成り立つものだし、思うように運ぶことなんてあんまりない。そういう想定外の事態になったときにどう対処するかという腹案みたいなものに関しては、あまり聞きだせなかった(もちろん何でもかんでもあけすけに本音を言ってたわけではないはずだから、それはこちらが引き出せなかったのもある)。

実績をお持ちなので大変失礼であることは承知の上であえて言えば、指揮官か指導者かという分け方をするなら明らかに後者。トレーニング自体は見ていてアイデアも感じたし、声かけも素晴らしく(まさしく良いプレーのひとつひとつに的確なタイミングで「素晴らしい!」と言っておられた)、経験の少ない若い選手に自信をつけさせ育てるという面では、この半年だけでも小さくない効果があったと、個人的には思う。
だからこそもう少し時間かけて見せてもらいたかった、というのが本音。

熊本での通算の戦績は5勝7分11敗。
負け試合もたくさん見たけど、初勝利の3節松本(2-1)、ホーム唯一の12節水戸(3-2)、鬼門の鳴門で勝った13節徳島(3-0)、そして去年の借りを返した16節岡山(3-2)と、5勝のうち4つを現場で見ることができたのは、自分としては幸せだったと思う。その4つの試合はどれも、ヒヤヒヤもしたが面白いゲームだったし、引き分けたがガンバ戦も見応えがあった。

最近のホームゲームでは、試合後の会見を終えての最後のひと言が「すいませんでした」というセリフばかりで、いや、謝らんでください、その代わりもっともっと強気でいってください、と感じてました。今日の練習が始まる前にお見えになってたようだけど、タイミングが合わずに最後に挨拶もできなかったのが非常に心残りです。でもまたどこかでお会いできるよう、自分としてもできる限りサッカーの周りで仕事を続けていかねば、とも思った次第。

精神的にもお疲れではないかと思うので、少し休まれて、また違うところで本来の指導力を生かしていただけたらと思う。

短い間でしたが、お世話になりました。

2013年6月17日月曜日

本城の悲劇

先週土曜の北九州戦はひどい結果になりました。

0-7というスコアを目にする機会はなかなかないですが、僕の身近なところで起きたのは2回めです。

1回めは16歳、高校2年の時。自分は諸事情によりその直前というか、出場が決まる前の県大会準決勝の前日付けで退部してしまっていましたので現場にはいなかったのだけれど、1987年の第66回全国高校サッカー選手権大会に先発11人中10人が1年生(あと1人も2年)という構成で臨んだ我が母校の大津高校が、1回戦の古河一(茨城)戦でこのスコアを記録しました。もちろん負け。

score.png
▲大津も昔は強豪ではなかったんですよ。他県の代表校も今とは随分顔ぶれが違いますな


まぁこの時の大津は初出場で、前述の通りメンバーはほとんど1年生、相手の主力はほぼ3年生ということで、技術も体格も体力も大きな差があったことは明らかなわけで、0-7というのも仕方ない部分はある。ちなみに翌年も出場しましてやはり1回戦で日大山形に1-1からのPK負け、集大成となるその次の年は県の決勝で熊農に負けてしまうという展開になり、大津が選手権で初めて勝つまでには数年かかることになるわけですが。

しかし土曜の試合では体格も技術も体力もそんなに差があったとは思えないです。戦術的にはいくらか違いがあったにしても、それだけであんな点差にはならない。普通は。
途中から腹立ってきて、正直帰りたくもなったわけですが、逆に「とことんやられてしまえ」とも思った。その点、最後まで全く手を緩めずにやってくれた北九州の選手たちには感謝の気持ちもある。

精神的な問題も度外視できないし実際に要因としても決して小さくはないと思うのだけれど、そこは目に見えない部分であって、修正するのも、外から見て修正できたかどうかを検討するもの非常に難しい。ですが、具体的なところでも時間が経つに連れてどんどんひどくなっていった印象があります。

点を取りにいくにしても無闇に前にかかれば後ろはガラ空きになるのは必然で、ボールを取られた後の切り替えが遅ければその瞬間に相手にアドバンテージが生まれ、寄せも緩ければ好きに運ばれてかわされ、カバーもなければ最後はどフリーで撃たれる。失点場面のみ帰って見直したけれど、ほとんどそういう状態だった。最後の局面だけみると「なんでそこフリーにしとんねん」となるわけですが、その1つ前、2つ前、3つ前とたどっていけば、どうにか止めたり遅らせたりできる場面はあるはずで、要はそれを全く防げなかったということが言える。

うろ覚えだったのでネットで調べてみましたが、労働災害とか大きな事故等があると「1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」というハインリッヒの法則というのを時々見聞きします。

実際にはそこまでないにしても、サッカーのゲームにおいては「1つの失点の背後には3つの軽微なミスがあり、その背景には10の異常が存在する」くらいの比率でなら成り立つかもしれん。7点行かれちゃってるということは、少なくとも21くらいはミスがあったと考えてもおかしくないし、逆に言うとそのうちのどこか1つでも止めることができていれば、あそこまでの惨事にはならなかったんじゃないかということも考えられる。

個人個人の判断とかフィジカル、スキルのまずさもあったとは思いますが、あれほどまでになるともはやそこだけの問題じゃないわけで、しっかり見直して次に臨んで欲しいと思います。

ちょっと話が逸れますが、三谷幸喜さんの「ラジオの時間」という映画で、鈴木京香演じる主婦の方が書いたラジオドラマの脚本が演者の都合でどんどん勝手に書き換えられていくんですけれど、それを受けて鈴木京香が「こんなのもう私の作品じゃないので名前外してください」と要求する場面があります。
これに対して、プロデューサー役の西村雅彦がこう返す。

「自分だって名前を外したい時はある。満足いくものなんて、そう作れるもんじゃない。だけど、いつか満足いくものを作ろうと努力しているんだ。これもアンタの作品だ、悪いが名前は入れさせてもらう」
要は、どんな出来でもそれを作った者としての責任があるというわけで。
自分なんかもそうですわ。書いた原稿、撮った写真、編集を担当した企画や本、100%満足したことなんてほとんどない。でも次はもっといいのを、と思って続けるしかない。


あんなゲーム、実際にやってた選手も早く忘れたいだろうと思う。
でも忘れてはイカンとも思う。
次はもっと、いいゲームを。


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2013年6月3日月曜日

1だけだけど。

1日の福岡戦は大変なゲームになりました。

実は試合前、福岡側のライターさんおよび実況の南鉄平さん、解説の吉村寿洋さんなどとお話しする時間があり、そのタイミングでメンバー表が出てきたので目を通していたところ、主審が若くて今までの試合数が少ないということがちょっとだけ話題になった。EG福岡担当の杉山氏(※茂樹さんではない)は「またプシュニクが怒るよ」などと冗談めかして言ってたのだけど、本当にそういうことになってしまいました。

ジャッジについてはちょっと後ほど触れるとして、なかなかこういうゲームを直に見る機会は無いので、記録という意味も含めて自分なりの視点で簡単に試合自体を振り返っておくことにします。

熊本側も予想していた通り、開始直後から福岡はかなり激しくアプローチをかけてきた。熊本としてはワンタッチで外しながら間につけたり、3分の28→17など押し上げてるラインの裏を狙ったシンプルなフィードを使うという意識は、うまくプレーに出せていたと感じました。

ただ、計算できない要素が雨によるピッチ状態の変化。試合前に見た印象より、試合が始まってからも強く雨が振った影響でピッチがかなりスリッピーで、なかなか足元にしっかり収まらずにボールが伸びるという現象が起きます。同時に、アプローチにきている福岡の選手も、通常のドライな状態なら踏ん張ってストップのきく場面で止まれず、身体がぶつかっちゃうというケースがもしかしたらあったかもしれない。そういうのも雨のゲームがやや荒れてしまう要因ではありますね。

福岡の方はサイドへ開いてクロス、というイメージを徹底していて熊本はSBがなかなか前に絡めなかったなかでも、中央で38と8が縦を切り、また30、28が絞り気味に入って来て相手アンカーのサイドで受けて裏へポンと出す、みたいな形を何度か作り、20分あたりから徐々にペースを握っていきます。

特に1stバウンドが伸びることをインプットしたうえで、ピッチ状況に順応していたのが28。伸びないように下からの回転をかけ、ロブ系の高いボールを意図的に蹴っていたように見えました。
25分に左からいい形で7→30スルー→28と揺さぶってフィニッシュまで行くんだけどGKがセーブ。27分にもFKから28→5→17とチャンス作るが決まらず。序盤を耐えていい流れを作っていた時間だったからこそ先制点を取っておきたかったし、相手にはいい形をほとんど作らせていなかったからこそ30分のミスによる失点が効いた。もったいなかった。とは言っても、やはり雨の影響もあって中距離のパスがアングルや距離の悪さでひっかかったりする場面は何度かあったので、まずはセーフティを優先的にチョイスしなくてはいけない状況を考えれば、あの場面ではたとえ声がかかっていたにしても切っておく方がリスクは小さかったのではないかという気もします。

でも前半の調子なら、30のところは警戒されて潰しに来られていたとは言ってもじゅうぶんチャンスを作れる雰囲気はあった。ところが相手18西田選手の2枚めの警告=で様相が一変してしまうことになります(現地ではその瞬間を見逃し、帰って見直しては見たけど、自分としてはカードに値するファウルには思えなかったんだけど)。

リードしている福岡としてはやることは明確になり、つまりサッカーが変わる。熊本側からすると、プレスは前半よりもゆるくなるのでボールは保持できるわけですが、引かれてスペースがなくなり、プレスに来られていた前半以上に判断を早くしないと崩せないばかりか、ヘタに打ち込むとかっさらわれてカウンターという最悪の事態にもなりうる。その辺の微妙なバランスが、ボールは持ててるのにフィニッシュに持ち込めないという状況を作っていく。

それでも68分24→11→28左足はポスト左、73分17→30ドリ→9、75分38→30とチャンスは作るんですが決まらず。そして80分、相手GK水谷選手が負傷、約6分の中断で城後選手がGKとなり、相手は9人になってしまうわけです。

残り時間少ない/相手は9人/しかもGKは本職じゃない/状況は追う展開
となれば、私も実際にぶつぶつ言いながら思っていたのは、城後選手のポジションがやや前に出ている感じだったので「もっとシンプルに打て」ってこと。自陣からでも、GKでも、とにかく打て!と。跳ね返されてもセカンドを取って打ち続ければ、残り5分+AT9分=約15分あれば取れるやろ、と。
しかしピッチではどうも違った。

時間は減ってく。安易なボールロストは攻撃時間のロスト。中へ入れても固められてる。大事に、しっかりつないで動かしてクロス。こぼれをミドル。
あとで聞いたところによれば、そういう風にまとまっていたようでした。

どっちが得点の確率が高まるのかは…、分からないです。見てる方は、バカスカ打ってくれた方が興奮するし入りそうな気がする。でも実際には、5%のチャンスを10回作るよりも50%のチャンスを1回作る方が、そして1回なら、その確率を50%より60、70、80%と高めていく方が賢明ですもんね。

その点では、熊本の選手たちの意思は統一されていたと話しています。そしてなんとか1点、文字通りもぎ取った。もちろんもっと急いでいたら2点めが取れていた「かも」しれないけど、そううまくもいかない。これで勝ってしまうより、内容は良くても最後の1発に泣いた愛媛戦みたく、「失点まずかったから今日の勝点は1だけな」と言われているようでもあります。
個人的には「勝たなきゃいけなかった」「負けなくてよかった」両方の感情を持っているけれど、どちらかと言えば「負けなくて良かった」という気持ちの方が強い試合。それにしてもホント、城後選手のGKはすばらしかった。


さて。
ジャッジなのですが、おそらく競技規則の適用においては「吹かれるべき所で吹かれず」「吹かれなくていいところで吹かれた」「リスタートの方向(どちらがファウルを受けたのか)が違う」という場面が双方に何度ずつか見られ、その点は皮肉にも大きな偏りはなかったのではと思ってはいます。ただ、カード提示の基準が浅く、乱発し過ぎだったことは確かでしょうね。調べてみればJFLでも平均的に4、5枚は出してしまう方だったようですが、そういうゲームを何試合も続けている時点で、うまくコントロールするという資質に欠けているんではないかと思うのだけど。

自分もかつて、そこそこのカテゴリで旗振っていた時期にいろんなレフリーの方と組みましたが、選手と積極的にコミュニケーションをとってゲームを円滑にすすめ、「一緒にサッカーを作ろう」というスタンスの方だと、多少ジャッジのミスがあってもそんなに食って掛かられるよなことはなかった。

逆に、競技規則の適用に厳格で解釈に柔軟性がなく、笛やカードで反則を「罰する」というノリの方は、あんまりいませんでしたけど組むのがいやだったし、いろいろと「起きて」たように思います。県リーグで笛吹いてそうなってしまったことが2回ほどあるけど、やっぱりプレーヤーに何か不満が出るってことは、細かい部分での見落としや判定のミス、ことばや表情を使ったコミュニケーションによる相互理解の不足などなど、齟齬が積み重なっているからなわけであり、その時点で結局技能が足りてないってことになりはしないのか。


ともあれいろんなことがあった福岡との試合でした。
後期はいい条件で力をぶつけ合って欲しいものです。
その前に今週末迎える京都戦の主審が大丈夫やろか。


写真2
▲よかスタジアム

2013年5月28日火曜日

リベンジ。

昨年夏に続いて岡山へ。

今回は車で行くのはやめて(運転しんどいので)高速バスを使いました。天神を21:45に出発し、翌朝7:00に着くというペガサス号をチョイス。
そこそこ快適でしたけれど、やっぱりフルフラットにはならないし。上半身のホールドは椅子もまぁまぁいいので問題ないんですが、とにかく足元に余裕がない。フットレストもついてましたがあまり機能してなかったかな。

まぁバスのことはさておき。

試合の方は栃木戦でやれていなかった前からの守備が非常に効果的で、それにともなって相手のボランチへ入れさせない、入っても前向かせない、トップにも入れさせない、そういう狙いとした守備ができていたと思います。前の3人にほとんど仕事させていなかった。
仲間君が3点に絡み齊藤君も2点に絡んで、もちろん守備もとても貢献してるんだけど効いてたのはファビオ。長いボールもしっかり収めて起点になっていました。
それからボランチも縦のコースを切りながら食いつけるところではしっかり食いついて取りきり、うまく攻撃につなぐことができていたし、1トップへのボールはCB2枚がよく跳ね返していた。

早い時間に点が取れて優位に進めることができたけれど、流れの中ではもっと仕掛けてもいいんじゃないかと思われる場面もなくはなかった。それでも2点目、3点目は相手の隙をうまくついて、シンプルな形でよく取ったゴールでした。
この時点で自分としては少し安心したわけだけど、神戸戦の例もあるし、まだ取れる雰囲気はあったのでもう1点取って決めて欲しかったわけですが、記者席からグラウンドレベルに下りると様相が変わってきます。

一般的には3点はセーフティリードの範疇だと思うし、いくら相手が終盤に強いといってもそうそうひっくり返る可能性はきわめて低い。要は自分たちで3点をセーフティにできなかったその後の運び方、終わらせ方に問題があったということになる。この辺り、シーズン終盤に得失点差勝負になってくると泣きを見ますので、もっと詰めていく必要がありますね。

残り時間にもよるけどセオリーとしてはキープの時間を増やす、切るにしても自陣ではなく相手陣内、しかもゴールキックではなくコーナーや深いところでのタッチ=スローインからのリスタートになるようにする、そういったことになってきますが、点をもっと、という思いが強かったりその辺の意識に差があったりすると無理矢理打ってしまったり持ち込んで引っ掛けられてカウンターうけたり、ということになるわけで、実際にそうなってしまった。

リードしている時の終わらせ方が板についてくると負ける可能性はグンと減るので、その点改善が必要かと思います。

それにしても取れる時は取れるものだな、というのを今年は改めて感じる試合が多い。3得点は4試合目。
もちろんトレーニングの成果であり個人個人の成長がもたらしているものだけど、できてる時のゲームがスタンダードになればなと思う。

ふたたび、大事なのは次です。

IMG_1221 - バージョン 2
▲2のとこが0ならパーフェクトだったんだけど。とは言えヨカッタ

2013年5月4日土曜日

転機になったかもしれない。

昨日の試合、今シーズンの中でも1つの転機になるゲームだったと思います。
サッカーそのものは良かったけれど、試合としては決してうまい運び方ができたわけではない。それでも力技というか、おいつかれながらもねじ伏せた。2試合連続の3得点で連勝。この結果はすごく大きいですね。

ゴールというのは入る時は入るんだなとも思わせられましたが、これがトリガーになって、トントントンと行くんではないかという(根拠は無いけど)気がしている。

ともかく昨日の試合は、例えば昨シーズンの初めに社長が替わった直後の試合と同じように、絶対に勝たなきゃいけないゲームでした。相手が水戸だったということは全く関係なく、それはどこが相手でも同じことだった。

直前に合流したばかりの堀米と橋本を監督は早速使う決断をした。これはチームに刺激を与えるのと同時に、ともすれば求心力を失うことにもなりかねない諸刃の剣。勝ったから言えるけれど、もし負けていたらと思うと、かなりリスクを伴う判断だったことは否定できない。
結果次第では、使った監督自身はもちろん、2人の評価にも直結する可能性があるし、獲得を進めたフロント側の意図などにも疑念が及ぶ事態にだって、ひょっとしたらなるかもしれない。個人的にはそう思っていました。

2人にとってみれば、自分の力を新しいチームにも元のチームにも示さなくてはいけないゲームであり、かつ使う判断をしてくれた監督の期待に応えることで、その判断が正しかったことも証明しなくてはいけないゲーム。相当な重圧があったのではないかと思いますが、そこは2人とも世代別の代表として戦ってきただけの経験値は持っている。

いざゲームが始まってみれば、年齢の若さや試合から遠ざかっているブランク等はほとんど感じさせない、実に堂々としたプレーぶり。そして堀米は自分から仕掛けてPKを取り、自分で決めてみせた。橋本も警告を受けて少し萎縮してしまった感もありましたが、玉際の強さやボールをとるプレーでは十分な存在感をみせた。文字通り、プレッシャーをものともしないで、ピッチの上で結果につなげた。

熊本で結果を残せば当然、レンタルバックということになる(というかもともとそういう契約ですし)のでしょうが、この2人ならどうにか資金などを工面してでも採って欲しい。そう思わせるのに十分な、熊本でのデビュー戦だったと思います。

別の側面で見れば、チーム内の競争がいっそう激しくなったということ。
つまり…、みなまでは言いますまい。
次のゲームはもう明後日で非常にタイトですが、本当に転機になったことを徳島でもみせて欲しいと思います。

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▲勝って帰るのじゃ

2013年4月14日日曜日

B.O.K. vs VV長崎

悔しいけど完敗でしたね。

スコアとしては0-1でしたが精度が高けりゃ3点くらい行かれてたでしょうか。1点で済んで良かったという感じかもしれません。
気持ちとか、ボール際のぶつかり合いで負けないとか、走るとか。
ダービーの前にはそいうことを強調されていましたから。
もう俺たちはそういうレベルじゃないんだ。ってとこを、あの人に見せつけるんだ。

そういう言葉も聞いていた。でも、
ふたを開けてみればそこで負けとる。

相手が1人少なくなり、こっちも1人少なくなりと、状況が変わる中で、
配置やらボールの動かし方等々、こうやっていたらどうだったんだろう、なんて思う部分もありますが、
そもそものとこで負けていたら話にならないなぁ、という。

今日のことは絶対に忘れてはいけないでしょうね。
我々伝える側も。


スタンドの雰囲気は最高でした。
ピッチとは逆に圧倒していました。

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